ラーメンのトッピングの王様といえば、やっぱりチャーシューですよね。
1999年に製麺技能士の資格を取得し、25年以上ラーメン業界の最前線で麺と向き合ってきましたが、職人の私でも思わず圧倒されてしまう「規格外のチャーシュー」を提供するお店が札幌には存在します。
今回は、ただ大きいだけではなく、スープや麺とのバランスもしっかりと計算された「本当に旨いデカ盛りチャーシュー麺」を3店舗厳選しました。肉好きの方は必見です!

どんぶりから溢れる肉とノスタルジー!新ラーメン横丁の顔「もぐら」
まず最初にご紹介するのは、すすきのの新ラーメン横丁入り口に鎮座する『元祖さっぽろラーメン もぐら』です。
観光客から地元民までを惹きつける、すすきのの顔とも言える名店です。久しぶりに訪問してみると券売機が導入されており、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済にもしっかり対応していて驚かされました。こういった時代に合わせたアップデートは、食べ歩く側としては素直に嬉しいポイントですよね。
今回注文したのは、ド迫力の「味噌チャーシューメン」です。 運ばれてきてまず度肝を抜かれるのが、どんぶりからはみ出すほどの大判チャーシューの圧倒的なビジュアルです。フチからだらりと垂れ下がるほどの豪快な見た目ですが、実はその仕込みの仕事ぶりは非常に繊細で、恐ろしく手間暇がかかっています。

- こだわりの製法:特製ダレでじっくり1時間煮込み、さらに10時間以上も漬け込む
- 極上の味わい:脂身が少なくあっさり。噛みしめるほどに肉本来の強い旨味が溢れる
これだけ芯まで味が染み込んでいるのに、パサつきなどは一切ありません。これだけ巨大なお肉でも途中で胃が重たくならないのは、この緻密に計算された丁寧な製法のおかげに他なりません。

つい巨大なチャーシューに目が行きがちですが、実は麺もすごいんです!さがみ屋さんのプリプリとした黄色いちぢれ麺が使われていて、この王道の札幌麺がスープをしっかり持ち上げてくれます。肉のインパクトに全く負けないくらい、麺自体の旨さと食感も実は最高なんです!
また、トッピングに「茎わかめ」が入っているのも、もぐらならではの個性です。このコリコリとした食感が、実に良いアクセントとして機能しています。
〆の一杯にも最適!スッキリとしたクラシック味噌
最近はパンチの効いた濃厚な味噌スープが多い中、もぐらのスープはシンプルで濃すぎないクラシックな味わい。今の時代に食べると、これがかえって新鮮に感じられます。
このスッキリとしたスープが、黄色いちぢれ麺の風味と大判チャーシューの旨味をしっかりと受け止め、最後まで極上のバランスで完食させてくれます。
お昼の営業(10:30〜15:00)に加え、夜は24:30まで開いています。すすきので飲んだ後の「〆の一杯」としても、完璧なポテンシャルを持っている名店です。


どんぶりを覆い尽くす肉の華!コスパも最強「ラーメン ふくや」
続いてご紹介するのは、札幌にありながら旭川ラーメンのスタイルを貫く『ラーメン ふくや』です。
このご時世に驚くほどのコストパフォーマンスを維持し続けており、この価格に対し、チャーシューの物量は確かにド迫力。お財布に優しく、お腹いっぱい肉を食らいたい時に重宝する、地元民に愛される名店です。
今回注文したのは、もちろん看板メニューのチャーシューメン(1,100円)。


カウンター越しに受け取る丼は、持つことを躊躇うほどの超高温です。そして目を奪われるのが、どんぶりのフチに沿ってパッと咲き誇る「肉の華」。
- 圧巻のボリューム:麺やスープを完全に覆い隠すほど、贅沢に敷き詰められたお肉。
- 肉らしいワイルドな食感:昨今のトレンドである「とろける甘み」とは一線を画す、赤身の繊維質をしっかり残したワイルドな仕上がり。
噛むほどに鼻に抜ける独特の野性味(ケモノ感)は好みが分かれる分岐点かもしれませんが、これぞ昔ながらの「肉を喰らっている!」という力強い満足感を得られます。洗練されすぎない、この武骨さこそが最大の魅力です。
主役の肉を引き立てる、あえての「控えめスープ」
肝心のスープは、今の基準で見るとパンチ不足は否めず、醤油のキレも出汁の深みもどこか大人しいあっさりとした仕上がりです。しかし、これだけ強烈な野性味を持つチャーシューが大量に乗っているため、スープまで濃厚だと途中で食べ疲れてしまいます。このどこか懐かしいスープは、主役である「肉」を最後まで美味しく食べさせるための、あえての控えめなバランスとも言えるでしょう。



麺は、旭川を代表する加藤ラーメンの低加水麺を使用しています!一口目は独特の香りが楽しめますが、この激アツスープの中では細麺がすぐに水分を吸い込み、驚くほど早くコシを失ってしまいます。しかし、中盤からスープに飲まれて重い食感へと変わった麺を、ワイルドなチャーシューでたっぷりと包んで食べるのも、一つの楽しみ方なんです!




厚みもサイズも規格外!ホロホロ極上肉が鎮座する「ラーメン 秀峯」
最後にご紹介するのは、札幌市北区篠路に店を構える『ラーメン秀峯(しゅうほう)』です。
ここは普通盛りを頼んでも他店での「大盛りサイズ」で提供されるという、知る人ぞ知るデカ盛りの名店。もやし増しや野菜増しにしようものなら、とんでもないデカ盛りがやってくるので、初めて行く方は少し覚悟が必要なほどです。
そんな秀峯でぜひ体験していただきたいのが、看板メニューの「みそチャーシュー麺」です。


2000円超えも納得!分厚く崩れる「極厚ホロホロ肉」
こちらのチャーシュー麺、価格は2000円オーバーとラーメンとしてはかなり強気な設定です。しかし、運ばれてきた丼を見れば、その価格に100%納得させられます。
- 規格外の分厚さ:見た目はゴツくて硬そうに見えるのに、箸で持ち上げようとするとホロホロと崩れてしまうほどの極上の柔らかさ。
- 圧倒的なボリューム:少食な方なら、このチャーシューだけでお腹がいっぱいになってしまうほどのド迫力サイズ。
ただデカいだけではなく、味の染み込み具合も完璧。どデカくてホロホロのチャーシューにかぶりつく瞬間は、肉好きにとってたまらない至福のひとときです。
野菜の旨味が溶け込む甘めの濃密みそと、西山のぷりぷり麺
ベースとなる「みそラーメン」は、濃いめの味噌ダレと野菜の旨味が溶け込んだ一杯です。
少し甘めの味付けは好みが分かれるかもしれませんが、暴力的な量の極厚チャーシューと大量の野菜を受け止めるには、この濃密な甘みが非常に理にかなっています。
そして特筆すべきは、このスープと「西山製麺の中太縮れ玉子麺」との抜群の相性です。 甘めの味噌に、西山特有のぷりぷりとした弾力のある麺がピッタリと絡みます。極厚肉の強烈な旨味にも負けない王道札幌麺の力強さがあってこそ、最後まで極上のバランスで美味しく食べ切れるのです。



職人目線での最高に美味しい食べ方をお伝えします!この極厚チャーシューは、食べる前にまず熱々のスープにしっかりと浸してみてください。スープの熱で脂身がトロトロに溶け出し、甘めの味噌スープに肉の強烈な旨味がブワッと広がって味が覚醒します!普通盛りでも量がすごいので、限界までお腹を空かせて挑んでくださいね!
2000円を支払う価値が十二分にある、肉の旨味と満腹感を極限まで味わえる至高のデカ盛りラーメンです。


肉欲を満たす至高の一杯!職人が選ぶ札幌デカ盛りチャーシュー麺
今回は、札幌で絶対に食べていただきたい「デカすぎチャーシュー麺」を3店舗ご紹介しました。
最後にもう一度、各店舗の強烈な個性をまとめておきます。
- もぐら(すすきの):特製ダレに11時間以上!計算し尽くされた大判あっさり肉。マイルドな味噌スープと「さがみ屋製麺の中太縮れ麺」が相性抜群の極上バランス。
- ふくや(二十四軒):コスパ最強!器に咲き誇るワイルドな肉の華と、「加藤ラーメンの低加水麺」を絡めて喰らう一杯。
- 秀峯(篠路):価格に100%納得!極厚なのにホロホロ崩れる極上肉と甘めの味噌スープ、そして「西山製麺の玉子麺」が織りなす究極の満腹感。
「今日はどうしてもガッツリお肉とラーメンを食らいたい!」という衝動に駆られた日は、ぜひこの3店舗に足を運んでみてください。圧倒的な肉の旨味とこだわりの麺が、あなたの心と胃袋を確実に満たしてくれますよ!












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