これから書く内容は、長年この店を愛してきたファンの方、そして「札幌味噌の金看板」に期待を寄せる旅行者の方にとっては、非常に耳の痛い、あるいは不快に感じる内容かもしれません、、、
最初に心から謝らせてください。「期待を裏切るようなガチ評価で、本当にごめんね」。
しかし、一人の職人として、そして北海道の「麺文化」を背負って発信する者として、自分の舌を欺くことだけはできません。今の羊ヶ丘店に漂う「技術の断絶」と「慢心」への危機感。そのすべてを、プロの視点から紐解きます。

白樺山荘 羊ヶ丘店 味噌ラーメン(980円)

「見た目は100点、味は……。かつての濃厚さはどこへ?」
運ばれてきた一杯は、まさに「白樺山荘」。しかし、一口啜って感じたのは重厚な旨味ではなく、芯の抜けたような虚無感です。期待が大きかった分、その落差に言葉を失う実食となりました。
スープ:旨味の層がない。もはや「出汁の足りない味噌汁」
本来は野菜の甘み、白味噌のコク、動物系の旨味が「煽り(あおり)」によって一体化していたはず。現状は要素がバラバラです。これは作り手の「手抜き」か、それとも「味の伝承」ができていないのか。このクオリティで暖簾を掲げる現状には強い危機感を覚えます。
麺:名門「森住製麺」が泣いている

札幌ラーメンの魂、森住製麺の中太ちぢれ麺。本来なら濃厚なスープを抱き込んで輝く麺ですが、今の薄いスープでは麺の主張が完全に勝ってしまっています。麺のポテンシャルを活かしきれない不協和音は、本当に忍びないです。
トッピング:構成は理想的。だからこそスープが惜しい

キクラゲ、チャーシュー、意外なアクセントの玉ねぎ、そして旨味の塊であるコロチャーなど。具材のスタイルは個人的にかなり好みです。しかし土台のスープが弱いため、具材が「ただ載っているだけ」の状態。素材が泣いています。
サービス:看板の「ゆでたまご無料・食べ放題」

テーブルに山積みのゆでたまご。これを楽しみに来るファンも多いでしょう。粋なサービスは健在ですが、主役のラーメンがこれでは本末転倒。無料の卵で空腹は満たせても、職人の心までは満たせませんでした。
職人のガチ視点:有名店という「幻想」への警鐘
25年麺に携わってきた目線で言わせてもらえば、今のこの一杯には「職人の熱」が全く感じられません。
- 職人の技が「作業」に変わってしまった悲劇
札幌味噌の命は、強火で具材とスープを一体化させる煽りです。今のスープが薄いのは、その工程がただの「ルーティン」になっているから。具材を炒めてはいても、旨味がスープに溶け込む前に仕上げてしまっているのです。手間はかかっていても味が伴わない。それは、職人の技が「形」だけになり、魂がこもっていない何よりの証拠です。 - 伝承の失敗か、慢心か
本来、ここの味噌は白糀味噌と白味噌をブレンドし、ゴマ油やにんにく、オイスターソースを合わせる「絶妙なさじ加減」こそが命でした。厳選した食材をどう活かすか、そのバランスにこそ職人の腕が光るはずです。しかし、今の一杯からはそのこだわりが全く感じられません。ブランドの名を借りただけの中身のない一杯では、本当のファンは静かに去っていくでしょう。

かつての感動を求めるなら、それ相応の覚悟が必要だ
今の羊ヶ丘店に、昔ながらの「濃厚な札幌味噌」を期待しすぎるのは禁物です。素材の旨みを引き出しきれていない現状を見ると、名声と実力に大きな乖離(かいり)があると言わざるを得ません。残念ながら今の私には、自信を持って誰かに薦められるクオリティではありませんでした。
| 項目 | 評価 |
| 麺 | |
| スープ | |
| トッピング | |
| 総合評価 |
「エンタメ性」と「トッピング」を楽しむ場所と割り切る

主役であるスープの深みよりも、看板サービスの「ゆでたまご食べ放題」や、チャーシュー、メンマ、カイワレ、ネギ、海苔、キクラゲ、コロチャーといった具材のバリエーションが好きなら、まだ納得感はあるかもしれません。味そのものよりも、サービスの充実度を重視する方向けの一軒です。
【次回予告】ブランドの真価を問う。真駒内本店へ潜入
しかしながら、実を言うと本心では、「白樺山荘の実力はこんなものではないはず」という淡い期待を捨てきれません。この味が「羊ヶ丘店特有のもの」なのか、それとも「ブランド全体の衰退」なのか。近いうちに真駒内本店へ潜入し、失われたはずの「さじ加減」の真実を暴きに行きたいと思います。

| 店名 | 白樺山荘 羊ヶ丘店 |
|---|---|
| 席数 | 37席 |
| 住所 | 札幌市豊平区福住3条8丁目21-4 |
| 営業時間 | 11:00 – 21:00 |
| 定休日 | 年中無休 |



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