『食べの極意』へようこそ! 製麺業界で25年、現役の製麺技能士である私が「絶対に外さない札幌ラーメンの名店」を厳選しました。
星の数ほどある札幌のラーメン店から、麺のポテンシャルとスープの一体感をプロ目線でガチ評価した10店舗を一挙にご紹介します。この記事では、単なる味の感想だけでなく「ガツンと濃厚気分」「あっさり上品」「女性おひとり様や家族連れ向け」など、どんな人にぴったりのお店かを一目でわかるようにまとめました。
「今日、どこのラーメン食べよう?」と迷ったら、ぜひこのリストから今日の気分に最高の1杯を見つけてください!
ら~麺 どらせな
元フレンチ・イタリアンのシェフがその洋食の経験を存分に活かし、雑味のない「洗練された一杯」を提供してくれるのがこちらの「どらせな」です。

ズバリ、どんな味?
- 淡麗系(醤油・塩):鶏ガラや豚骨をベースに、徹底した温度管理で濁りや雑味を抜いたクリアな「清湯(ちんたん)スープ」。あっさりしていながらも一口ごとに深いコクと上品な風味が広がり、最後の一滴まで飲み干したくなる美しさです。
- 濃厚系(味噌):ゴマの風味が豊かに香る、まろやかでバランスの良いスープ。王道の札幌味噌らしいパンチや香ばしさを大切にしつつも、カドがなく飲み進めやすい洗練された仕上がりになっています。
こんな人にぴったり!
- 上品で繊細なスープを、最後まで重くならずに味わいたい方。
- 女性のおひとり様や、小さなお子様連れのご家族 。店内にはピアノジャズが静かに流れ、カフェやカジュアルな居酒屋のような清潔感あふれる空間です。ラーメン店特有の「油でギトギトした空気感」が一切ないため、リラックスして食事が楽しめます。全25席でテーブル席が充実しているのも嬉しいポイント!
ここのお店は、「スープの個性に合わせた麺選びのセンス」が素晴らしいです! 王道の味噌ラーメンには、札幌の名門「小林製麺」の緩いウェーブがかかった中太縮れ麺を使用。むっちり・シコシコとした強いコシがあり、濃厚なスープに負けない抜群の相性を誇ります。
一方で、繊細な醤油や塩には「中細のストレート麺」を採用。パツンとした歯切れの良さとしなやかな喉越しがあり、小麦の香りが洋食仕立てのスープの旨味を見事に引き立てています。(※醤油・塩は手揉みちぢれ麺への変更も可能です!)
この計算し尽くされた麺とスープのペアリングは、同業者として唸るほどのクオリティです!
三代目 月見軒 本店
昭和33年(1958年)創業。時代が変わっても色褪せない、昔ながらの王道札幌ラーメンを味わうなら絶対に外せない老舗です。気取らない町中華のようなアットホームな雰囲気で、お一人様からファミリーまでリラックスして楽しめます。

ズバリ、どんな味?
- 伝統のブレンド味噌:赤味噌と白味噌を絶妙に合わせた、コク深いスープ。ラードの油っこさをグッと抑えているため、あっさりしつつも奥行きのある味わいが特徴です。
- シンプルな具材:チャーシュー、メンマ、ネギに加え、コリコリとした食感がアクセントになる「キクラゲ」が乗った、昔ながらのホッとする構成です。
こんな人にぴったり!
- ラード控えめの、毎日でも食べられる優しいスープが好きな「あっさり派」の方。
- 進化系ではなく、昭和から続く「昔ながらの王道札幌ラーメン」を味わいたい方。
- ラーメンと一緒に、ファンも多く絶品と評判の「チャーハン」をセットで食べたい方。
- カウンター(11席)で一人サクッと食べたい時や、テーブル席(2卓)で家族と食事を楽しみたい方。
なんと言っても、札幌ラーメンの王道である「森住製麺」の特注中太ちぢれ玉子麺の存在感です!
少し固めに茹で上げられた麺は、プリプリとした強いコシと歯ごたえがあり、食感重視の方にはたまりません。熟成されたこのちぢれ麺が、ラード控えめのコク深いスープをしっかりと引き上げてくれる一体感。長年愛される老舗ならではの、完璧に計算されたバランスに脱帽です!
らーめん 末
カウンター席(8席)だけでなく、テーブル席や小上がり席(座敷)も完備されており、お一人様からご家族連れまでくつろぎやすい空間のお店です。純すみ系のDNAを受け継ぎつつ、絶妙なバランス感覚で多くのファンを魅了しています。

ズバリ、どんな味?
- 本家よりスッキリ!王道バランスの味噌:本家「すみれ」に比べると、表面を覆うラードの油膜がやや控えめに調整されています。純すみ系特有の熱々さとパンチはしっかり残しつつも、ギトギトしすぎないスッキリと食べやすい後味が特徴です。
- 魚介が隠し味!重層的でまろやかなスープ:2種のブレンド味噌を中華鍋で香ばしく炒め、ふくよかな甘みとコクを前面に。そこに豚骨・香味野菜・魚介(隠し味)を7時間炊き込み一晩寝かせた出汁を合わせることで、尖ったスパイシーさが取れ、最後の一滴まで飲み干したくなるじんわりとした深みを生み出しています。
- 実は「醤油」も高評価:味噌だけでなく、純すみ系特有のビターで酸味のある独特の味わいをしっかり継承した「醤油ラーメン」も、ファンの間で非常に評価が高い一杯です。

こんな人にぴったり!
- 「すみれ」のパンチは好きだけど、もう少し油を抑えたスッキリ感が欲しい方。
- 添えられた「おろし生姜」を溶かして、濃厚から爽やかへ変わる味変を楽しみたい方。
- スープがよく絡む、札幌らしいプリプリの西山製麺の麺が好きな方。
- 小上がり(座敷)を使ってゆったり食事をしたいファミリー層。
このお店の凄さは、なんと言っても「純すみ系の中での絶妙な立ち位置とバランス感覚」です!
ガツンと重厚なトップ「すみれ」と、ラード控えめで生姜が効いたマイルド進化系の最高峰「彩未」。らーめん末は、その両者の良いとこ取りをしたような「痒い所に手が届く王道バランス」に仕上がっています。
この重層的なスープに、コシが強くてプリプリとした「西山製麺」の中太縮れ麺を合わせているのだから、美味しくないわけがありません。高温で炒められたシャキシャキのもやしと共にすする一杯は、何度でも食べたくなる大満足の仕上がりです!
麺屋 美椿(みつば)
札幌ラーメン界のトップに君臨する名店「彩未(さいみ)」から暖簾分けを許された、間違いのない実力店です。店内は明るく清潔感にあふれ、ラーメン店特有の匂いやベタつきがほとんどありません。カウンター席には仕切りがあり、周りを気にせず自分のペースで味わえるため女性のおひとり様にも大人気。テーブル席も完備されており、ご家族連れでも安心してくつろげる空間になっています。

ズバリ、どんな味?
- 「彩未」のDNAを継ぐ究極のバランス:ガツンとしたパンチを押し出すのではなく、旨味・塩味・油分のバランスが完璧に計算されたマイルドで上品な仕上がりです。食後に喉が渇きにくい程スッキリとした後味が特徴です。
- 3種のブレンド味噌とスパイスの魔法:北海道産白味噌など3種類を絶妙に合わせたコク深いスープに、黒胡椒や山椒などのスパイシーさがフワッと香り、味をピシッと引き締めています。
こんな人にぴったり!
- 「彩未」の味を愛してやまない、王道かつ洗練された一杯を求める方。
- ガツンと重たいスープよりも、マイルドで上品なコクを最後まで飲み干したい方。
- 仕切り付きカウンターでラーメンに没頭したい女性のソロ客から、テーブル席で落ち着いて食事をしたいご家族連れまで、幅広いシーンで利用したい方。
森住製麺の中太縮れ麺の美味しさはもちろんですが、職人として最も唸らされたのは「チャーシューの緻密な仕掛け」です!
トッピングとして、とろける極上の「豚バラ肉」としっとり肉々しい「肩ロース」の2種類が乗っているだけでも贅沢なのに、なんとスープの底には細かく刻まれたチャーシューが隠されているんです! 麺をすするたびに、この刻みチャーシューがスープと共に口の中に飛び込んでくる計算……。最後まで飽きさせない、器の中のエンターテインメント性が素晴らしい一杯です!
麺乃やました
札幌ラーメンの超名店「らーめん信玄」で約15年ものあいだ修業を積んだ店主が暖簾分けで開いた、連日行列の絶えない人気店です。店内にはゆったりとくつろげる小上がり席(座敷)も用意されており、小さなお子様連れのご家族でも安心して本格的な味を楽しむことができます。

ズバリ、どんな味?
- ポタージュのようなまろやか白味噌:豚骨と鶏ガラをじっくり煮込んだベースに白味噌を合わせた、カドのない甘みとコクのあるスープ。味噌特有の塩辛さや尖った部分がなく、まるでポタージュのようにゴクゴク飲めてしまうクリーミーな口当たりです。
- 本家をリスペクトした洗練されたスッキリ感:修行元である「信玄」の味わいをしっかり受け継ぎつつも、油っぽさや雑味が抑えられており、本家よりさらにスッキリと洗練された食べやすい仕上がりです。
- 食感も楽しい絶品トッピング:箸で崩れるほどホロホロで肉の旨味が詰まったチャーシューや、シャキシャキ食感を残した炒めモヤシ・玉ねぎ、そして店主こだわりの極厚メンマが、優しいスープに最高のアクセントを加えます。
こんな人にぴったり!
- 超人気店「らーめん信玄」のまろやかな系統の味が大好きな方。
- 強いしょっぱさや脂っこさが苦手で、コクがありつつもクセのない優しい味噌ラーメンを求めている方。
- 小上がり席(座敷)を利用して、小さな子どもと一緒にゆったりと食事を楽しみたい家族連れ。
このクリーミーなスープに合わせるのは、札幌の有名製麺所「小林製麺」の中太ちぢれ麺です!
卵を使った王道の黄色い札幌プリプリ麺なのですが、比較的しっかりめの茹で加減で提供されるのが見事なポイント。麺のウェーブがとろみのあるまろやかな味噌スープをたっぷりと持ち上げつつ、ツルッとした喉越しを楽しめます。 麺のシコシコ感を絶妙に残す茹で加減から、スープとの絡み具合まで、本当に「丁寧な仕事」が施されています。麺が持つポテンシャルを一番美味しい状態で提供してくれる、職人魂を感じる一杯です!
らーめん心繋(しんわ)
まずこのお店を語る上で絶対に外せないのが、マスターのラーメンに対する「凄まじいまでのこだわりと、マニアックな研究心」です!東京の名店で修業を積み、「ラーメン 百名店」にも選出される確かな腕を持ちながら、現状に満足することなく、しょっちゅうマニアックでハイレベルな限定ラーメンを提供し続けている、まさにラーメン愛にあふれた名店です。

ズバリ、どんな味?
- ガツンと香る「生姜醤油」:新潟・長岡の生姜醤油を独自にアレンジした一番人気メニュー。豚や鶏、香味野菜のダシに厳選した醤油を合わせ、丼の底にはおろし生姜が忍ばせてあります。キレのあるスープと爽快な生姜の風味がたまりません。
- 本州の本格派「喜多方ラーメン」:札幌では非常に珍しい、熱々スープに平打ち手揉み麺を合わせた本格的な喜多方ラーメンも味わえます。
- こだわり派の「限定麺」:マスターの研究心が爆発した、その時々でしか味わえない限定ラーメンが頻繁に登場します。
こんな人にぴったり!
- キレのある醤油スープとガツンと香る生姜で、お腹の底から温まりたい方。
- 札幌にいながら、長岡生姜醤油や喜多方ラーメンといった「本州の本格派」を味わいたい方。
- 「ラーメン 百名店」に選ばれる全国レベルの実力を自分の舌で確かめたい方。
- マスターの探求心が生み出す「限定麺」を定期的に追いかけたい、ラーメンフリークの方。

メニューごとに麺を使い分けるマスターのこだわりは、我々職人から見ても本当にマニアックで変態的(最高の褒め言葉です!)です。
麺は旭川の名門「須藤製麺」の特注麺などを使用しているのですが、一番人気の「生姜醤油」ではなんと「太麺」か「細麺」を選べます。加水率が高くツルツル・モチモチとした力強い食感の【太麺】か、パツンと歯切れが良くコシのあるストレートの【細麺】か……。 スープのポテンシャルを引き出すために、計算し尽くされた麺の選択肢を用意している点に、作り手の並々ならぬ執念とリスペクトを感じずにはいられません!
中華そば 第三灯籠(だいさんとうろう)
地下鉄二十四軒駅からすぐの場所にある、元和食の職人である店主が手掛ける名店です。店内は清潔感に溢れ、女性のおひとり様でもスッと入りやすいおしゃれで落ち着いた空間。旬の食材を使ったこだわりの限定麺も定期的に登場するため、何度でも通いたくなる魅力を持っています。

ズバリ、どんな味?
- 和食の技法が光る「鶏しお」:鶏油(チーユ)が美しく浮かぶ黄金色のスープ。ひと口飲むと日本酒の風味がふわりと抜け、まるで洗練された和食の「お吸い物」を思わせる上品な深みがあります。無化調(化学調味料不使用)とは思えないほどの圧倒的なコクに驚かされますよ!
- 見た目とギャップのある「鶏しょうゆ」:濃い色合いでいわゆる“札幌ブラック”を思わせますが、塩味の角はなく非常にあっさりスッキリ。濃口醤油ならではの深いコクとまろやかな甘みが、鶏出汁の旨味を見事に引き立てています。
こんな人にぴったり!
- 化学調味料を使わない、体にやさしく繊細なスープを味わいたい方。
- 和食の職人が引き出す、出汁や日本酒の風味を活かした上品な一杯に出会いたい方。
- 清潔でおしゃれな空間で、周りを気にせず落ち着いて食事をしたい女性やソロ客。
- 旬の食材を使った「限定メニュー」を定期的に楽しみたい方。
和食の技法が詰まった繊細な無化調スープに合わせるのは、小麦の香りが豊かな「全粒粉入りの細ストレート麺」です。
やや低加水に仕上げられているのが最大のポイントで、スープの旨味を麺がしっかりと吸い込み、すするたびにスープと小麦の風味が口いっぱいに広がります。この「麺にスープを吸わせる」というアプローチが、上品なスープの魅力を最大限に引き出しています。
さらに、一杯を引き立てる具材たちも秀逸です!余市産「麦豚」を使った2種類のチャーシュー(大判の低温調理と肉々しい角切り)や、割ると濃厚な赤玉(ファフィ卵)がとろりと溢れる味玉など、器の中のすべてに店主の丁寧な手仕事が宿っています。和食職人の誇りを感じる、本当に美しい一杯です!
MAGOKOROラーメン 暖
地下鉄東札幌駅から徒歩約5分。2025年12月にオープンした発寒の人気店「麺や一閃」の系列店です。「安くてボリュームがあり、毎日でも食べられる優しい味」をコンセプトにしており、昨今の物価高において基本のラーメンが「750円」という驚きのコスパを誇ります。お腹を空かせた近隣住民や会社員の胃袋を支える、まさに日常使いに最強のオアシスです。

ズバリ、どんな味?
- 毎日食べたい「こっさり」白味噌:ほんのり白っぽい味噌を使用したスープは少し甘め。雑味がなく、まろやかなコクが特徴。伝統的な札幌味噌ラーメンに比べてラードのギトギト感が抑えられており、「見た目よりあっさり、でもコク深い」という飲み干しやすい仕上がりです。
- お腹いっぱいになる炒め野菜:中華鍋で火を入れた香ばしいシャキシャキのもやしや玉ねぎが、スープに自然な甘みと大満足のボリュームをプラスしています。
- 名脇役のトッピングたち:750円という価格ながら、柔らかく大ぶりのチャーシューが1枚しっかり乗り、食べ応えのある太めのメンマやたっぷりのネギが味をピシッと引き締めています。
こんな人にぴったり!
- 安さとうまさ、両方のコスパを重視して日常的にお腹いっぱい食べたい方。
- ガツンと尖った濃さや脂っこさが苦手で、まろやかで親しみやすい優しいスープが好きな方。
- シャキシャキの野菜を山盛りでたっぷり摂りたい方。(「野菜らーめん」も大人気!)
実はこのお店、母体が「タレ(スープ)の専門メーカー」なんです。スープを知り尽くしたプロが、自慢のまろやかな白みそスープを最大限に活かす相棒として選んだのが、札幌の有名製麺所「カネジン食品」の中太ちぢれ麺です。
やや硬めに茹で上げられた王道の黄色い卵麺の、モチモチ・プリプリとした力強い食感がたまりません。このしっかりとしたちぢれが、まろやかなスープや炒め野菜の旨味を逃さずたっぷりと口まで運んでくれます。 これだけ質の高い一杯を、良心的な価格で提供し続ける企業努力。美味しいのはもちろんのこと、店名通りお客様への「真心(MAGOKORO)」がヒシヒシと伝わってくる、尊敬する一杯です!
松尾ジンギスカン 丘珠店(奴ラーメン)
ここは知る人ぞ知る、東区の超穴場!暖簾に「松尾ジンギスカン」と「奴ラーメン」の2つが掲げられた、昭和レトロな大衆食堂です。綺麗な最新店舗とは全く違う、昔ながらのノスタルジックな雰囲気がたまりません。基本的に昼営業(11:00〜15:00)のみで「全席喫煙可能」という今では貴重なスタイル。タバコの煙が苦手な方やお子様連れには不向きですが、安くてボリューム満点のランチを求める地元民から熱狂的に愛されています。

ズバリ、どんな味?
- 間違いなしの「松ジン」タレ:ジンギスカンは道民のソウルフード「松尾ジンギスカン」の正規の味!リンゴや玉ねぎの甘めのタレが染み込んだ柔らかいお肉と、タレを吸った野菜でご飯が無限に進みます。
- 湯気なし激アツの昭和ラーメン:今回の主役「奴ラーメン」は、表面をラードの膜が覆っているため一見湯気が出ませんが、すすると火傷しそうなほど超アツアツ!出汁が効いた優しくホッとする、素朴な味わいです。
- 驚愕のコスパ: 正油ラーメン550円、マトン定食800円など、令和とは思えないお財布に優しすぎる価格設定です。(2026年7月現在)
こんな人にぴったり!
- 「ジンギスカンもラーメンも両方ガッツリ食べたい!」という欲張りな方。
- 昭和レトロな大衆食堂の雰囲気が好きで、コスパ良く満腹になりたい方。
- 気兼ねなくタバコを吸いながら、ゆっくり食事を楽しみたい愛煙家の方。
- 車(無料駐車場8台あり)で東区エリアをドライブ中で、サクッと昼食を食べたい方。

職人として日々新しい麺やスープを研究していますが、こういう「昔ながらの昭和スタイルなお店」に出会うと、もう理屈抜きでホッとしてしまいます。
最近主流のツルツルとした麺に比べると少し水分量が低めで、激アツのラードや優しいスープの旨味を、麺自体がグングン吸い込んでくれます。少し柔らかめの茹で加減も、このノスタルジックなスープには完全にベストマッチ! ジンギスカンをつまみながら、アツアツのラーメンをすする。最先端の技術とはまた違う、道民のDNAに直接語りかけてくるような「最高のソウルフード」です!
月寒ラーメン 麺とスープ
2026年4月にオープンした、夜遅く(23:00〜翌2:00頃)まで営業している知る人ぞ知るお店です。これまでの札幌ラーメンの王道スタイルとは一線を画す「あっさり和風出汁」が魅力で、お酒を飲んだ後の「シメの一杯」として、罪悪感なくスープまで飲み干してしまう人が続出しています。

ズバリ、どんな味?
- クリアで深みのある「塩」:透明度の高い黄金色のスープ。あっさりとした口当たりですが、ホロホロのチャーシューから溶け出す旨味や脂のコクが徐々に加わり、非常に深みのある味わいへと変化します。
- 優しくマイルドな「醤油」:和風出汁の香りがふわりと引き立つ、塩気の尖っていない優しい醤油味。カイワレ、お麩、キクラゲ、糸唐辛子といった彩り豊かで個性的なトッピングが、スープの繊細さを引き立てます。
こんな人にぴったり!
- 「脂っこいラーメンよりも、すっきりと体に染み渡る和風出汁のスープを味わいたい方。
- 王道の「中太ちぢれ麺」ではなく、するすると食べやすい色白の「細ストレート麺」が好きな方。
- 深夜にどうしてもラーメンが食べたくなった人や、お酒の後の最高のシメを探している方。
このスープに対する「さがみ屋製麺」の特注麺のチョイスは実に見事です!
札幌の定番である「黄色くて硬い多加水の中太縮れ麺」をあえて外し、パツパツとした歯切れの良さが心地よい「低加水のストレート細麺」を合わせています。この低加水麺が繊細なあっさりスープを程よく吸い込み、麺とスープが口の中で完璧に一体化するんです。深夜のシメに食べることも計算し尽くされた、優しくも緻密な一杯です!
その日の気分で選べる、奥深い札幌ラーメンの世界
いかがだったでしょうか?
今回は、ガツンと濃厚な王道味噌から、元和食職人が手掛ける無化調ラーメン、昭和レトロで高コスパな大衆食堂の味、そして深夜に染み渡るあっさり和風出汁まで、あえて全くタイプの異なる10店舗をピックアップしてご紹介しました。
「札幌ラーメン」と一口に言っても、今の時代はその楽しみ方も無限大です。 王道の中太ちぢれ麺でスープをガッチリ持ち上げるお店もあれば、あえて低加水の細ストレート麺を合わせて繊細な出汁を吸わせるお店もあります。加水率やちぢれの強さ、茹で加減ひとつで、どんぶりの中の表情はガラリと変わります。
日々現場で麺と向き合っている職人の目線から見ても、今回ご紹介したお店はどれも「このスープには、絶対にこの麺!」という、作り手の執念にも似た計算とこだわりが詰まっている名店ばかりです。
ガッツリお腹を満たしたいお昼休み、家族でゆっくり過ごしたい休日、そしてお酒を飲んだ後の深夜のシメ。 その日の気分や一緒に行く人に合わせて、ぜひ色々なタイプの一杯を楽しんでみてくださいね!この記事が、あなたの新しい「お気に入りの一杯」に出会うきっかけになれば嬉しいです。


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